当院に辿り着いていただきありがとうございます。
院長の中川周史と申します。
このページを見ている方はおそらく身体のどこかに不調を抱え悩まれている方、もしくはご家族や友人など大事な人の為に探されている方もいらっしゃるかもしれません。
知らない院に飛び込むのは勇気がいるものだと思いますので、
ご縁のあったあなたが少しでも安心して来院出来るように、私の想いを伝えたいと思います。

現在の施術にいたるまで、
私は妻の治療が出来ない、妻に頼りにされない治療家でした。
そんな過去の経験も含めてお話しします。
~私のベースにながれているもの~
私はもともと整骨院や整体というものがあることすら知りませんでした。
なぜかというと、「人は自然に回復するもの」という体感を得ていたためかもしれません。
それは、私たちの子供の頃は外で遊びまわっていましたので、今考えれば危ない遊びもあり、切り傷、擦り傷、打撲、捻挫、などのケガは日常茶飯事でした。
ほとんどの怪我は病院などに行かずに、自然と治していました。
今でもよく覚えているのは、両親が育てていた「アロエ」ほとんどの怪我はアロエで治したといっても言い過ぎではないぐらいお世話になりました。
それとおばあちゃんが持っていて私にくれた、「とげぬき地蔵」のお札
これを飲んだり、患部に貼り付けたりしていたこともありましたねー。
基本的に何かあっても、日に日に良くなっていく実感、要するに
「寝れば毎日回復していく」という事。
経験として「アロエ」でも「とげぬき地蔵」でも「薬」でも、人間は回復するという事実を実感してきました。
言い換えると私たちは
「自分たちで回復することのできる素晴らしい身体をいただいている」
という事です。
現在となっては、幼少期からのこのような体験の中で
「人は治るように創られている」
という信念のようなものが自然と培われてきたのだと思っています。
そして
私が現在施している事は、自分が一番実感してきた、ここに集約されるんだなと思っています。
ただ、世の中には
自然と治っていかない、段々と悪くなる、病院や薬を使わなければ治らないと思っている
そんな大変な思いをしている方達がたくさんいる事を知りもしませんでした。
~かっこいいと思えたもの~
この業界に入るきっかけは、「空手」でした。
様々な職を転々としながら模索していた時に、私が「空手」だけは時間が経過しても好きだったものでしたので、何か関われることは無いか?
身体にかかわる事で空手にかかわれるんじゃないかと思ったからです。
そして
「手で人を治す」という事が漠然とかっこいいなと、
単純ですが「かっこいい」とおもったんです。
本当に最初のきっかけはそんな単純な思いでした。
残念ながら、人に話すストーリーとして、
「自分が治してもらったから自分もこの職業に就いて人の為になりたい」などの崇高な思いで志した訳ではないのですが、
この時に思った「かっこいい」は少し形を変えて
困っている方達にとって希望をもてる存在でありたいなと思っています。
~治療業界にはいって~
日々の臨床の中で、遭遇するものに関して、外傷と慢性痛があります。
骨折、打撲、捻挫などのいわゆる怪我というのは必ず原因があり、例外を除けば必ず治癒していきます。

しかし、慢性的に悩まれている症状というのは、原因もいくらでも考えられますし、治癒までの経過も目処が立たないものがほとんどです。
肩こり、腰痛、頭痛、腱鞘炎などなどあげればキリがありませんが、このような症状を患っている方の多くは、何度も再発を繰り返し、徐々に症状も増えていき、そもそも残念なのが
患者さん自身が本当は「治る」と思えていない事です。
ただ、言い換えれば希望を持たせてあげられるような施術を提供出来ていないという事だとも思います。
だからこそ、
本当に辛くて困っている方ほど、様々な院を何件も探しまわり、運動やストレッチ、サプリメントや食事療法などなど、とにかくありとあらゆる事をやりつくした挙句に最後は慰安や癒しといったものに辿り着いたり、全てをやめて諦めてしまったりという方も多いと感じています。
そこは、この仕事をしていながらも悔しいとおもうところです。
~胸にささった出来事~
ある日、痛みがとれてとても感謝してくれた患者さんがいました。
「おかげさまで助かりました、ありがとうございます」
私もとても気分良く、その方の施術を終えたのですが、その時にその方の知り合いの方が待合室にいて話し出しました。
「どう?」
「腰は良くなったわよ」
「よかったわね!」
「肩こりはもう一生もんだけどね」
もちろん肩の施術をした訳ではないのですが、この言葉は考えさせられました。
腰の痛みが取れても、「身体を治している訳ではないんだ」と、気がつきました。
そのうえ、肩こりが治るなんてそもそも期待されてもいない。
しかし、腰の痛みは取れたと喜んでくれている。
なんだかとても複雑な気持ちでした。
それと、ある日
当院で働いてくれていたスタッフと話している時でしたが、彼がこんな事を言いました。
「僕たちの仕事って痛み止めと何が違うんですかね?」
私は一瞬「えっ!」と思いました。 そして彼は続けました。
「薬を使っていないだけで、何が違うんですかね」
彼は何かふくみがあって言っている訳ではなく、素直に言っているんです。
私はその時何を言ったかは覚えていませんが、必死で否定しました。
自分の中の何かを守るために。
でも、見て見ぬふりが出来なくなるくらい、私の中にその言葉が残り続けました。
そしてもう一つ大きなことは、冒頭にあった妻の話です。
~妻の施術が出来ない治療家~
私の妻はある時期から月に1〜2回、酷い頭痛に悩まされる事になりました。
症状が出現すると1日動けなくなってしまう程で救急車を呼んだ事もありました。
その他にも身体の倦怠感や痛みなども訴えるようになったのです。
当然私も色々と施術を試みますが、特に変化を出す事ができませんでした。
夫婦ですから妻に白衣効果などの心理的な作用などは通用しません。
何をやっても変化が出せないため
「全然変わらない」
と言われるのですが、その言葉に勝手に私が反応してしまい、段々と妻の施術が嫌になってきます。
当然なのですが、妻も段々と私に期待をしなくなり、ただ揉んでくれれば良いからと言うようになってきます。
それにまた腹を立て、「お前の受け方が悪い」などの喧嘩越しになり、最終的には本当に喧嘩になってしまうような事が本当に増えてしまいました。
自分が改善できない事の言い訳を、妻のせいにして
「身内は多くの治療家が治せないんだ、だからしょうがない」
と苦し紛れの言葉と共に逃げていました。
今思えば本当に最悪です。
それ以来、妻の施術はほとんどしなくなり、他の院などに連れて行ったりしたこともありました。
そしてそんな身体の状態で出産を迎えたのですが、産後の回復が悪い妻を見て
やっと、
「自分がしっかりと身体を診てあげれていたらこんな事にはならなかったかもしれない」
と気がついたんです。
というのも
私の尊敬するある先生は自分の奥さんの産前産後のケアもしっかりと取り組み、順調に出産
産後も健やかに過ごせていました。
だからこそ
「家族の力になれない治療家に何の意味があるのか?」
「家族に出来る事だけを患者さんにも提供出来るようになりたい」
と強く思うようになりました。
ここは私の転機であったと思います。
~現在の施術との出会い~
私はずっと症状や痛みを取ることが良いことだと思ってやってきていたのですが、どうやら違う事がわかってきました。
その場鎬ではなく、本当の改善に繋がっていくためにはどうすればよいのか?
自分で色々やってみても思うような成果に繋がらない、
そんな時にハワイの解剖実習で知り合った先生をきっかけに、
現在師事している宮沢先生の主催する根本施術の治療家集団「宮沢塾」を知る事になります

「検査8割 治療2割」
この文言を見たときにこれだ!と思いました。
今まではどうすれば痛みがなくなるか?
何をやれば良くなるか?
ばかり考えていましたが、
まずは正常を知る事、そして原因を探し当てる事、その上で治療が成り立つ事を再認識。

初めて参加した時のあの緊張感は忘れられません。
宮沢塾にてあらためて、人が改善していくためには?本当に良くなっていくためにはという事を学ばせていただきました。
現在も毎月、全国から集まる志し高い先生達と共に、
施術の品質管理、技術の向上、目の前の患者さんに常に最善を尽くすために学び続けています。

塾に入り勉強しながら奥さんを施術していくと、毎月必ずあったあのどうしょうもなかった頭痛がなくなったのです!
しかも、頭痛のための施術を一切していないにもかかわらず、酷い頭痛から解放されたのです!
そして
あんなに嫌だった妻の治療を現在ではメンテナンスで2週に一回は必ず施しています。
しかも望まれながら!
家族の力になれる!!
治療家としてこんなに嬉しい事はありません!
あらためて、そのような体験に導いてくれた宮沢先生に感謝しています。
~これからの展望~
根本施術をメインとした院にモデルチェンジしていく過程は決して楽ではありませんでした。
どこに行っても、何をやってもよくならない方達のために全力を尽くすために、
「今すぐに診てほしい」「とにかく揉んでほしい」「一回でどうにかしてほしい」
と言う方達に、「本当に改善していくというのはどういうことか」という事を、伝えていきましたが、理解してもらえないこともありました。
しかし、必死な方ほど理解もしてくれて、市外、県外からの来院も増えました。
本当に困った方達にとっては、多少の距離は関係ないんだと思いました。
それほどまでに、悩み苦しんできた
ともいえるかもしれません。
そして家族や仲間、ご縁のあった全ての方達のため
そんな方たちの「希望」になれるように、そして、将来の「予防」にむけてのメンテナンスまで、まだまだこれからも実践していきたいと思います。
~人生の師について~
このこざと整骨院を開院してまもなく
「このままでは自分はおかしくなる」と思いました。
自分が院長ということは当たり前ですが、だれも僕を律してくれる人はいません。
そんな中毎日患者さんからは「先生、先生」と言われ、どんなに気を付けていても知らないうちに勘違いをしていきます。
僕がどんな人間であろうと、白衣を着ていれば先生と呼ばれ続けます。
日々出会う患者さんには、小さいお子さんから、年配の方まで
その方達に接するということは、人生に介入することだと考えていました。
私が介入したことで、何か悪い方向に角度が向いてしまう事だって
あるかもしれない。
これからの子たち、人生の先輩方にたいして
師匠が必要だと強く思いました。
私は空手を昔やっていましたので、武道の先生を見つけようとおもいました。
しかし、競技的なものを今からやっても、年齢と共にレベルは下がっていく、後からくる若い人たちには体力などでもどんどん追い越されていく、年齢と共に積みあがっていかないものに、生涯の師を見つける事は出来ないのではないか?と思いました。
生涯をかけて積み上げていけるもの、それをまさに体現している方
当然そんな師匠が見つかるはずもなく、、、
そんな時にふと
数年前に友達から聞いたことのある、一人の方の名前を思い出しました。
宇城憲治先生です。
すぐに本を買って読み終えたときには
この人しかいない!という確信に変わっていたと同時に
手紙を書いていました。
断られても、許可されるまで何度も書こうと決意し
本当にありがたいことに許可をいただき師事させていただくことになりました。
武術の世界だけでなく、一般社会においても、一部上場企業の経営者であり、技術者であり、本当に何人分の人生を生きられているのだろうという、想像もつかないような方です。
宇城先生に毎月ご指導をいただき、
一触を通して人間の凄さを刻みこんでいただき、世界中どこにいってもありえない経験をさせていただいています。
私の人生において感謝してもしきれない先生です。
このような人生の師に巡り合えた事を本当にありがたくおもいます。
ぜひ一度先生を知っていただき、一触を通して感じていただければと思います。
~健康のその先へ~
私は
まず健康に過ごせる身体を取り戻す事が最優先ですが、その健康な身体をもって
「どんな場所で、誰と、何をするのか」が大事だと思っています。
本当に人生を健康に楽しく過ごしていくためには「人との繋がり」がとても大切であると考えています。
言葉を変えて言わせてもらえば「コミュニテイー」です。
ハーバード大学で75年もの長期間にわたって研究されている
「人は何が幸せか」
という命題について
金、富、健康ではなく「同じ志をもつコミュニテイーで頼り頼られ生きる事と」
結論づけられたそうです。
私もこの仕事を通じて、健康を取り戻し方が、誰かや場と繋がってより充実した人生を生きられる。
そんなきっかけや人とのつなぎ役などになれたら良いなと思い活動してきました。
信頼ある人から信頼ある人へつない
でいけば、そこにはコミュニテイーが生まれていきます。
そんな中で自分の役割や居場所が見つかっていくかもしれない。
そのような場をここから創っていきたいと思い、
現在ビッグプロジェクトを構想中です(笑)
私自身、大人になってからも友達がこんなにも出来るものなのか?!と驚いているぐらい
この地元、地域が楽しくなりました。
そしてそれは次世代の子供たちに
繋がっていきます。
大人が生き生きと楽しんでいる地元であれば、治安も良く、子供たちもかっこいい大人達に触れ合う機会があり、将来への希望にもなると思います。
そんな子供たちはきっと私たちと同じように、それ以上に地元を楽しめる、誇れるようになると思うので、そんな未来まで繋がるような治療院でありたいと思っています。
現在も当院の二階スペースでは、魅力的な人たちに使ってもらっていて
アートギャングピッピという子供のアート集団
スティールパン教室、
イギリス人講師による英会話
Think?という、塾ではない塾?
など本当に素晴らしい方達が活動されています。
治る身体を取り戻し、人生を楽しんでいきませんか!
宜しくお願いいたします。



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